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ある日デートにて 【浜坂町 ②】
①のつづき

浜坂町と私は神戸でデートの待ち合わせをした。

彼の地元の浜坂は、兵庫県の北西部のはじっこに位置しており、かなり利便の悪い(浜坂に在住の方ごめんね)場所であった。
(神戸までは車で3時間以上はかかるだろう。もっとかも。)
私は同じ兵庫県でも南の瀬戸内海側に住んでいるので、どこで会うか思案に暮れたが、彼が「中間地点で会うにしても何もないとこだとつまらないし、せっかくだったら神戸で買い物もしたいから、泊まりで行くよ!」と言ってくれたので助かった。

待ち合わせ場所に現れた彼は、キレイめカジュアルなファッションを着こなし、笑顔が太陽のように明るい好青年で、背が高く、スポーツをよくするので適度にかっこいい筋肉がついていてスタイルも良いという、ちょっと気後れしてしまうくらいに素敵な人であった。

彼は真っ直ぐに私のところに歩いてきて、にっこり笑いながら「うめやんさん・・・ですよね?はじめまして。」とさわやかに挨拶をした。
私は彼の物怖じしないはっきりとした挨拶に大変好感を持った。
結構初対面の男の人って、テレて挨拶がちゃんとできない人が多いものなのだ。
よくよく聞くと、高校時代は生徒会長をしていたとのことで、人と喋ったり初対面の人と仲良くなるのは得意な人のようだった。

私達はいっしょに「スパイダーマン2」を観ようと約束していたので、まず映画を観て、カフェでお茶をし、雑貨屋さんをめぐり彼の妹の誕生日プレゼントを一緒に見たりした。
彼はときどき神戸に来ることがあるようで、三宮も元町も大体の地理は把握しており、オシャレな店などにも詳しかったので、一緒にいて楽しかった。

夜ごはんは、一緒にホットペッパーを見ながらカジュアルなイタリアンのお店に行き、そんなに高くないコースを注文し、ゆっくりと食事をしながらいろんな話をした。
彼は草野球やバスケットのチームに所属し、バンドを組んでベースを弾いているという多趣味な方なので、話は尽きることがなく、二人ともたくさんのお酒を飲んでご機嫌だった。
私が想像していたより彼はずっと素敵で、私は彼のことを「好きだ」と思った。

楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
私は彼と談笑しながら、チラッと携帯で時間を確認した。
そろそろ帰らないと、JRの本線はともかく、地元に着いたときに乗換えで利用するローカル線の終電がなくなってしまいそうだった。

私は急に寂しい気持ちになった。

ホテルに泊まる彼を1人神戸に残して帰るなんてできそうになかった。
彼は私に会うためだけに、本日こうやってここまで来てくれたのである。
彼がこの街にいるうちにサヨナラするなんて切なすぎる。

今ここで「じゃ、終電なくなるので帰ります。」と言ったらどうなるだろう。
あんまりにも無碍な気がする。確実に次はないだろう。
かといって、このままどこかに朝まで飲んだりして時間をつぶすのも、お金がかかりすぎる上にそんな体力もない。ホテルまで取って会いに来てくれたのだから、夕食は私が奢るつもりでいるが、その後バーで飲むにしてもカラオケに行くにしても、彼もお金を払うと言うだろうし、ホテル代や映画代でけっこう遣っているのにこれ以上散財させるのも申し訳ない。
それに、彼は朝早くから長距離車を運転してやって来て疲れているだろうし、しかもその日は真夏で非常に暑く、神戸の街を歩き回って体力を消耗しているハズなので、ホテルでゆっくり休みたいだろう。
そう考えると、私はこのまま帰るのが彼にも親切な気もするが・・・。

しかし、・・・どうしても私は帰りたくなかった。

彼と少しでも長く一緒にいたい気持ちでいっぱいだったのだ。
しかも本日都合よくウチの両親は旅行に行っており、家に帰らなくてもバレないという状況であった。

ワガママを承知でぶっちゃけると、「彼のホテルで、飲みなおしながら少し話をして、眠くなったらベッドで寄り添って眠りたい。しかしエッチはしたくない。・・・というのが素直な私の希望であった。

彼はデートの間中ずっと私の手をにぎっており、すでに恋人同士のような錯覚を覚えていた。
部屋に二人きりになってしまったら、きっとそういう雰囲気になるだろう。
実は私は別に彼とそうなるのは全然イヤではなかった。
思ったとおり、生理的にも好きなタイプだったし、何より彼に惹かれてもいた。
素直に抱き合えば、素敵な一夜になるだろう。


でも私は彼とは初対面なのだ。



いくらメールで半年交流を深めてきたと言っても、それはリアルな関係ではない。
パソコンや携帯などのメディアを通じて、いろんな話をし、彼に詳しくなり、彼も私についてある程度詳しく知ってくれているはずで、毎日会う会社の男の人たちなんかよりもずいぶん親しいような気がしているが、それでも、初対面なのである。

私はこのギャップに「うーん」と唸った。
私は割りと自分の「価値観」や「思考の方向」というのがはっきりした女で、判断とか決断が早い方なのだが、この状況は手に余った。

私は彼と普通の恋人同士になりたかった。
しかし、もしこのまま抱き合ってしまうと、「普通の恋人同士」にはなれないんじゃないかという気がした。

抱き合ったら何かが始まるのだろうか。
それとも終わってしまうのだろうか。

彼とメールで会話している時は、確かに「彼と私の距離」がだんだん縮まっているように思ったし、二人の間に親しい「関係」というのが存在しており、それが育っていっているような気がしていたのだが、今こういう場面になってみると、確かなものは何もないような気がして、私は冷や汗を掻いた。

彼とのリアルな関係を作っていくのは「これから」なのだ。
私は彼との関係を「エッチ」から始めるのはイヤであった。


思考停止。

なるようになるだろう。



私は考えることを放棄することに決め、「一緒にいたい。」という気持ちを最優先させることにした。

私は酔っ払って終電を逃してしまったように見せかけるベタな作戦に出た。

「どうしよう・・・!楽しすぎて時間を忘れてたぁ(><)」

という私に、彼は同情して(もしくはシメシメと思い?)、こう言った。
「いいよ!俺の取ったホテルで話しようよ。このまま別れるのももったいないし。何にもしないから!」


作戦成功。


「何にもしないから。」

     ↑
このセリフを自ら言っていただくための酔っ払い演技に、まんまと彼は乗ってくれた。

私達はホテルに向かい歩き出した。


③につづく




ちょっと文章のニュアンスが気に食わなかったので、記事の内容を改訂いたしました♪





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テーマ:ある日デートにて - ジャンル:恋愛

【2007/08/30 02:56 】
ある日デートにて | コメント(2) | トラックバック(0)
<<ある日デートにて 【浜坂町 ③】 | ホーム | バージンじゃねっつの!!>>
コメント
ネットの出会いも合コンの出会いも紹介もお見合いも基本的には初対面同士。同じだとは思うんですが、会ったその日にHはできない気がします。。。真面目すぎかな??(;^_^A
【2007/08/30 08:54】
| URL | 野いちご #-[ 編集] |
**************************
野いちごさん
それが普通だと思いますよ~。
私も基本的にはそうです(^^)

浜坂町とはメールで仲良くしちゃったから、「初対面」なのに「昔からの仲良し」のような錯覚に陥っちゃったんですよね~。

ちなみに私の場合は、今までリアルの世界でずっと仲良くしていた人なら、初デートで初エッチも場合によっちゃ「あり得る」と思っているのですが、今のとこそういうリスクの高いエッチはしたことないですね~。
だって、やっぱ段階踏みたいしねぇ。
そこが恋の醍醐味だもんね♪
【2007/08/30 09:46】
| URL | うめやん #r.Ra6CSg[ 編集] |
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