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ある日飲み会にて 【キレたうめやん ②】
①のつづき


私は疲れてきた。
とにもかくにも、今日という日を丸く治める事が大事だ。

私は「Hちゃんに合わせる顔がない。」と駄々をこねているDくんをなだめた。
「取りあえず、やっちゃったもんと、見られちゃったもんはしょうがないから!今からHちゃんの方をフォローするから、さり気なく部屋に入って合流しなさい。そんで、また後日二人になった時にHちゃんにあやまるように!ね!」
そして部屋に戻り、友人Hのフォローをする。
「Dくん、反省してるみたいやから。Hにあわせる顔がないって落ち込んでるから、今日のところは騒ぎ立てずに、また後日謝る機会を与えてあげて!ね!」
友人Hは神妙な面持ちで頷いた。

ヨシ!完璧や。
今日のところは乗り切れるはずだ。後は二人で相談してくれ!
私は表面上だけその場をつくろってさじを投げた。

その後、友人HはDくんに謝られたらしいが、Dくんに対する恋心は冷めてしまったようだった。
それは、キスシーン目撃事件だけが原因ではないようだ。
「結局寂しかったんだよね。彼氏と別れて、毎日毎日寂しくて。Dくんって優しいし、いろいろ話も聞いてくれるし、女の人の扱いも上手やからつい『好きかも』って思ったんやけど・・。」

と、いうわけで、友人HはDくんと友人となった。
必然私とDくんも顔を合わすことが多くなり、親しくなった。
Dくんは友人としてみると、ノリもよく、優しく、かなり付き合いやすい人であった。
ことあるごとに私を口説いてくるのがたまにウザいのだが、いろんな人を口説いているようなので、私も平気で「イヤ」とか「恋愛感情はない」とかはっきり言いつつ、友達関係を続けていた。
彼も別に私に振られても「また振られた~。」と言いつつ、平気でまた食事に誘ってきたり映画に誘ってきたりした。

関係が変わったのはそれから2年ほど経ったときである。
私が当時付き合っていた人と別れたのがきっかけであった。

この2年の間、Dくんは相変わらず時々私に電話をかけてきては、「ちょっとは俺とも遊んでくれ~。」などと軽いことを言っていたのだが、私は彼とは二人では遊ばないようにしていた。
久しぶりにかかってきた電話で、彼は私の心境の変化をすばやく察知した。

「どしたん?いつもと違うけど、何かあったん?」
傷心の私に彼の言葉は優しく響いた。
恋人に振られたのだと告げると、Dくんは「うめやんを振るなんて、ひどいヤツや。」「うめやんはいい女やで、自信もたなあかんで!」などと、私のことを慰めてくれた。
話を聞いてあげる、と誘い出されて、私はDくんと二人で食事をした。
Dくんは優しく、また私を元気づけるために面白い話をして笑わせてくれたりした。
そして、急に真面目な顔になり、私の手を取ったDくんは、
「俺、ずっとうめやんをデートに誘ったりしてたけど、ふざけてたわけじゃないで。うめやんのことが好きやからやで。大事にするから。」
と言ったのだった。

私は彼と付き合うことにした。

『え?!』 ・・・と思ったそこのアナタ!

あなたは正しい。


彼からの連絡は急に途絶えた。
私が振り向いたとたんに、パッタリ途絶えたのだ!

今考えると、さっそく一人暮らしの部屋に誘い込みエッチなことをしようと企む彼に対して、「まだそういう気分になれん!!」とキッパリ断ったことが一番の原因なような気がするが、確かめる術はない。

私は傷ついてはいなかった。

友人Hのこのセリフ、
「結局寂しかったんだよね。彼氏と別れて、毎日毎日寂しくて。Dくんって優しいし、いろいろ話も聞いてくれるし、女の人の扱いも上手やからつい『好きかも』って思ったんやけど・・。」

これ、まんま今の私のセリフであった。

私は友人Hに正直にことの成り行きを話した。
「なるほどね~。そんなことがあったんや。・・・悲しい?」
「ううん、全然。なんか、『なんだったんだろ~』って感じ。」
「あ!分かる!!『なんだったんだろ~』って私も思ったモン!」
私達はキャハキャハと笑いあった。
「なんやったんやろ~なぁ?」
「ほんま、なんやったんやろ~。今頃Dくんどうしてるんかな。」
私達の頭の中に、お調子者のDくんの顔が浮かんで消えた。

それから数年後、私達の間でDくんのことは普段は思い出すことがない、遠い記憶となった。

その日、友人Hと友人Oと私の3人で、私の部屋で飲んでいた。
「そうそう!この前Dくんとバーでばったり会ったよ!」
と友人Oは言った。(彼女は私達と一緒にDくんと遊んだことがある。)
「へぇ!そうなん!元気にしてた?!」
私と友人Hは興味津々だ。
「うん、元気やったよ。何かDくん一人で飲みに来てたから、ちょっと喋ったんやけど、うめやんとHちゃんって、Dくんと付き合ってたん?」

思わず私達はワインを噴いた。

「え、Dくんがそんなこと言ってたの?」
「うん、何かえらい酔ってて、『二人に悪いことした。』とか『傷つけてしまった。』とか言ってたけど。」

私と友人Hは顔を見合わせて目を丸くした。
友人Hの肩が小刻みに震えている。

とうとう私達は噴出した。

しばらく笑いがおさまらない。
友人Oが不思議そうに見ているので、私達は成り行きを説明した。
「-とにかく、私の中では付き合ったことにカウントしてないよ。」
「私なんか『付き合おう』とすら言われてないし。」
「ていうか、『傷つけた』って言われても、傷ついてないしね!」
「今まで完全に忘れてたよね~。」

私と友人Hの間で彼のことはほとんど話題に上らなかったし、思い出すとしても、「ありゃなんじゃい?」という不思議な経験としての記憶しかないのだった。

友人Oも笑い出した。
「あ~、おかしいね!二人とも付き合ってたことになってるよ。強いお酒飲みながら、シブく反省してたよ~。」
「ギャハハ!自分に酔う性格は変わってなかったんだねぇ!」
「あ~なんか分からんけど、笑える~!」

かわいそうにDくんは完全に酔っ払った私達の酒の肴になってしまったのだった。


おわり




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テーマ:ある日飲み会にて - ジャンル:恋愛

【2007/08/20 00:35 】
ある日飲み会にて | コメント(3) | トラックバック(0)
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コメント
なんだか悪いけど、笑ってしまいますね(;^_^A。。。D君は二人に悪いことをした自分に酔ってるだけで、心底悪いことをしたとは思ってなくて、それを笑いとばせる二人が気持ちいいです!!世の中の男の人たちは変な人が多いですね~!
【2007/08/20 09:39】
| URL | 野いちご #-[ 編集] |
うめやんさん こんにちはe-399

ふふっ、そうくるとは!!
それにしてもD君、完璧に自分の世界を確立していますね。
哀れというよりもあっぱれですよ、ここまでくると(笑)
二人で笑い飛ばせるところがまたいいですね。
【2007/08/20 16:43】
| URL | 朱雀 #-[ 編集] |
***************************
野いちごさんへ
ほんとに世の中にはいろんな人がいるものです。
自分に酔っちゃう人っていうのは、困った人ではありますが、愛すべきキャラクターでもありますね(^^)
私と友人Hは今でも時々彼の噂をしますが、「元気かなぁ。彼女できたかなぁ。」などと、比較的彼に友好的な感情を持っております。
多少の笑いを含みつつ(うぷぷっ)←悪

***************************
朱雀様
予想外の展開でしたか?
私も、何であの時「付き合おう」と思ったのか、自分で自分がナゾなのです。
そして、Dくんのまさにアッパレな自己陶酔。
ここまでくると、「そのまま突っ走ってね!」と応援したくなります(笑)
私と友人Hの中では、ナゼだかとっても爽やかな思い出として彼は存在しているのです。
おバカな青春の楽しい1ページです(^ワ^)
【2007/08/20 17:58】
| URL | うめやん #CDz0IMH.[ 編集] |
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