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ある日デートにて 【ガクト ②】
①のつづき

ガクトは自分に非があるかもしれないとは露ほども思っていないようだった。

「まあ、いろんな人がいるからね。」

とガクトはこの話を打ち切った。

おまえもな!

・・・と私はこころの中で思った。


ガクトと私はちょっと小奇麗な居酒屋さんで夕食を食べ、彼はおごってくれた。
後で私がお金を渡そうとしても受取ってはくれなかった。(いい人

その後夜の三宮をそぞろ歩いていると、ガクトが「ビリヤードしようか!」と言った。

おー、自分で行きたいとこ提案できたじゃん!
私はあんまりビリヤードとかはしたことないが、よろこんで彼の提案をのんだ。

お店のカウンターで球を受取ったガクトは、ビリヤードの台に球を置くと、困った顔をした。

「えーと、どうやるんだっけ?俺あんまやったことないんだよね。」


あんまやったことないんかい!!!


「そうなん?!てっきり得意な人なのかと・・・。」(いいとこ見せてくれるのかと・・・。)
「いやぁ~、実はよく知らなくて。どんなルールだっけ?」
「じゃ、ナインボールでもします?私それしかやったことない(^^;」
「あ、それなら分かるかも。・・・ナインってことは、球が9個だから・・・(ぶつぶつ)」

ビリヤード場には、“毎日来てます”とでも言いたげな、ハスラーもどきの男性がたくさんおり、1人でプレイ(練習?)していたり、何人かで賭けをしながらゲームを楽しんでいた。

彼らは素人丸出しの私達の台が気になるらしく、チラチラ視線を感じる。
ちょっと恥ずかしいぞ

どうにかこうにかセッティングし、ゲームスタート!!

ガクトがキューを選び構える。

おお!!すごいかっこいい!!!

やっぱりガクトぐらいルックスのいい男が球を見据えてキューを構える姿は絵になる
すごい上手そう!!

私の胸は高鳴った。

ガクトのブレイクショット・・・・!

コキッ(ショット音)・・・・コロコロコロコロコローーーーーーポカン・・・。



ブレイクならず!!


ガクトは「うおっ!」っと言って固まった。

私は膝からくずれ落ちた。

お、おもろすぎる。

あのルックスで、この失態・・・。
いかにも完璧なブレイクショットを打ってくれそうな雰囲気だったのに!

“ギャップ王”と名づけよう!

9個の球は殆ど散らばらず、一ヶ所に固まったままだ。

困っているガクトに「いいよ、いいよ、やりやすくなったわとフォローを入れ、私も1番を狙ってショットを打つ。

ガクトと私の腕前は、かなり低いレベルでいい勝負だ。

意外に楽しかった。

私はガクトに好感を持った。

私は別に男前には興味はないが(いやまぁ、男前に越したことはないが。)、男前なのにも関わらず、へっぽこなところが沢山ありそうな彼は、なかなか可愛げがあるように思えた。

弱点は、時には強い武器になるのだ。
もしこれでガクトがビリヤードが上手かったとしたら、それはそれで格好よくて目がハートになるが、それだけである。
相手が格好よいと、ポーッとして、何とはなしに恋したような気分になるが、もし格好悪いところを見せられたら一気に冷めるかもしれない危険性もはらむ。

さて、何ゲームかして満足した私たちは、店を出ることにした。
「2,100円です。」
レジの前で「今度は私が払うよ!」と言う私を「いいよいいよ!」と制するガクト。
何か年下なのに、会計の時はおっとこまえに払ってくれるんだなぁ・・・、と嬉しい反面、申し訳ないような気持ちで見ていると、財布を開けたガクトがしばし固まった。
振り返って申し訳なさそうに、「ごめん!お金なくて・・・。払ってもらっていい?と言う。
そりゃいいよ!もちろん。さっきもご飯おごってもらってるし。
でもガクトくん・・・

そんなギリギリならご飯おごってくれなくていいのにさ(^^;

ていうか、

自分のサイフの中身くらい把握しとこうよ!

何かあったときに困るぞ!

「ご飯代も少し払うよ。」
と言ってみたが、ガクトは「いいよ、そんなん。ごめんねお金ないの気付いてなくて。」とあやまった。

私はやさしい気持ちになった。

も~、しょうがないなぁ、ガクトは。って感じだ。

再び夜の街に出た私たちは、帰るために駅に向かった。
ゲームセンターの前を通りかかったとき、ガクトが急に店頭のUFOキャッチャーに飛びついた。
ガラスケースの中には、可愛いチャーミーキティーちゃんが入っている。

やおらサイフを取り出すガクト。
チャリンチャリンとお金を入れる。
「取ったげるよ!」


って・・・おい。

さっき金ないって言ってたろーが!



「ちょっとちょっと!お金大丈夫?!」

チャーミーキティーはなかなか取れない。
チャリンチャリンとお金が追加投入される。

「帰りの電車代とか、ある?無理して取らなくていいよ!」
「ぎりぎりあるから大丈夫!」

私はあせった。
ガクトはゲームに夢中になっている。

サイフには2000円もないんだよね?今いくら投入した?!こっから大阪まで電車代いくらだっけ?!・・・ていうか、


お金ぎりぎりならやるなよ!


やっとぬいぐるみがつかめた!二人して祈るように見守る。
カタン!
チャーミーキティーをゲットした!!

「やったー!!」

ガクトは無邪気に喜んで、私にぬいぐるみを渡し、私は「ありがとう!」とお礼を言いながら額の汗をぬぐった。

こんな緊迫したUFOキャッチャーは初めてだ。

何とか電車代も残ったようだ。

(いや~、UFOキャッチャーってのは、お金が余ってる時にやるもんかとおもってたけどね。こんなベンチャーな遊び方する人もいるんだねー。)

「また遊ぼうね!」と反対方向のホームに去っていく彼を見送りながら、私はこんなことを思わずにいられなかった。


『危機管理能力の欠如』


彼は打算のない(ついでに社会的協調性もない)、無垢な男であった。



③につづく
2度目のデートのもようなど。




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テーマ:ある日デートにて - ジャンル:恋愛

【2007/07/29 01:43 】
ある日デートにて | コメント(2) | トラックバック(0)
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コメント
はじめまして。
ランキングから何気なく入ったのですが、
面白かったです 
ガクト、いいキャラしてますね 笑
【2007/07/29 12:40】
| URL | joelle #-[ 編集] |
**************************
joelleさん、はじめまして!

訪問&コメントありがとうございます!
ガクト、なかなかレアなキャラでしょ?(^^)
ちょくちょく更新してますので、またおいで下さい~♪
私もjoelleさんとこまたお邪魔します★
【2007/07/29 17:28】
| URL | うめやん #r.Ra6CSg[ 編集] |
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