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ある日デートにて 【出川 ④】
③のつづき


時間は16:30。私はいかにしてこのデートを切り上げるか考え始めた。
生理的に受け付けない人とのデートが、こんなにも辛いものだとは思わなかった。

目の前でプリンを食べる出川の顔を、なるべく見ないようにする私。
彼はプリンを食べながらも微笑みつつずっと私の顔を見ている。
ずっとずっと見ている。
上目遣いで!

かなり視線が刺さる。食べる間くらいプリンに集中してくれればいいものを、
「凝視」する感じで私の顔を見ている。
私は全身からイヤな汗が噴出すのを感じた。
「うふふ、おいしいね。」
出川は笑顔を絶やさない。

私は完全に体調が悪くなってきた。激しい頭痛とめまいに襲われる。
これは誇張ではない。
私はめったに体調を崩すことはないし、その日の朝の体調もすこぶる良かったはずだ。
精神と身体は密接につながっているんだなぁ・・・などとバカなことを考える。

「他に何のデザート食べる?」
と聞かれたが、甘いものの匂いを嗅ぎすぎてもう無理、と言って断った。
「あっ、あっ、そうやね。俺もなんか胸いっぱいになってきた。」

出川は私の後ろを付いてきた。
「ここに寄る。」
私は一方的に宣言して、フランフランに入った。友人の誕生日プレゼントを買うためだ。せっかく神戸に来たのだから、デートが失敗でも何か収穫がないと割りに合わない。

少し気分が良くなってきた。・・・なるほど、さっきは出川と至近距離で向かい合っていたから気分が悪かったのだ。(←ひどいな!)
出川は商品を見る私の後をついてきたが、私はなるべく距離を取るために超高速で店の中を3周し、その間にプレゼントを決め4周目にプレゼントを掴みレジに直行した。(←徹底している。)

店を出た私は、「ここが勝負だ!」と思った。
ここでダラダラしたら夕飯にデートがもつれ込む!その前に何がなんでも解散するのだ!!
しかし出川の執念か!
「あの、そろそろ・・・」
と言い出すが早いか、私の言葉をさえぎって、
「夜ご飯予約してあるから!!おいしいとこ!行こう!!」
いつになく男らしさを発揮する出川。

私はその場から動けなかった。何だか疲れてしまったのだ。
出川が遠くから「こっちだよ!」と呼んでいる。
私は抵抗をあきらめた。
今日は出川デーなのだ。デートを受けたのは私だ。彼とのデートを全うしよう。

出川が案内したのは、いわゆるオシャレ居酒屋だった。ビルの高層階に店はあり、日が沈んだ後はポートタワーやオリエンタルホテルなどの夜景が綺麗に見える。
案内された窓側の席は窓に向かって隣り合わせで座るように席がしつらえてあり、夜景が見えるよう配慮されている。

「どう?夜景が綺麗でしょ?あそこにオリエンタルホテルも見えるよ」
出川は私の腕に自分の腕をぴったりとくっつけてきた。
私は心の中で(ううう)とうめいた。
「うふふ、この店どう?夜景もバッチリやろ?この店でよかった?」
出川は自分の選んだ店を褒めて欲しそうだった。まるで自分の店かのように自慢気だ。

悪いけど・・・

3回くらい来たことある。

でも言わなかったけど。

「この店よく来るの?」
「え?・・・初めて。昨日先輩にいろいろ聞いて・・・。」

初めてかいな!常連みたいな言い方すんなよ。

出川は恋愛モード全開になったようだった。(自分で自分の演出に酔ったのか??)
たまに私の膝に手を乗っけてくるのは、やめていただきたい!!!ひ~

「今まで付き合ったこと・・・ある?」
出川は不思議な質問をした。
セリフが「あいのり」くさいのは、彼が「あいのり」の熱狂的視聴者だからだ。
「そりゃあるよ。」
あたしゃ30近いのだ。(当時は28歳だったが。)
「あっ、あっ、やっぱかわいいもんね・・・家近い人?」
「え?いやー、近い人もいたけど、遠い人もいたし、イロイロ。」
出川、急にうろたえる。
「え??へぇ・・・たくさん付き合ったことあるんやね

な、な、なにその反応?何か、普通に引くけど?(人数とか言ってないし!)
もしや出川って・・・、と思うと同時に、急に出川が主張した。

「俺だって彼女いたよ!」

なんじゃそら。

その後「夜道を散歩しよう」としつこく主張する出川を振り切って逃げ帰ってきたのは言うまでもない。(暗がりに二人きりなんて・・・襲われそう!!!

無事家に帰ると携帯に「次はどこに行こうかとメールが入った。
私はこういう時にお茶を濁したりしないタイプだ。
ヘタに「また時間ができたら・・・。」などと引きずると、相手も期待して気の毒だ。
「今日はありがとう。でも二人で遊んでみて、ちょっとフィーリングが合わないかな、と思いました。ごめんね。」
出川はあわてて電話をかけてきた。
私はさすがにそれには出る勇気がなかった。
電話は何回か立て続けに鳴ったが、しまいにこんなメールがきた。
「何だか嫌われてしまったようで・・・また○○ちゃんさえ良ければ『あいのり』の話とかしようね!」

ごめん、意味分からん。


『あいのり』を真剣に見てる30歳間近の男ってちょっとどうよ。何か、雰囲気さえ作れば「恋愛モード」になれると信じているあたりが、テレビのシチュエーション作りの強引さに似て、怖い。(あれを普通と思っている人がいるのだよ。)
出川の場合、こっちが明らかに引いているのに、気付かず(気付かない振りして)話を進めようとするあたり、ストーカーの素質もあるように思う。

せっかく頑張って“いい雰囲気”のデートを演出したとしても、相手の気持ちがついてきていなかったら、意味がないではないか。
相手が引いているのをそっちのけで自分の思い通りに事をすすめようとする人って、「結局この人自分のことしか考えないんじゃ・・・。」と思われて損だ。

それと生理的に受け付けない人って、最後までやっぱ受け付けられないね
「二度と“生理的に無理な人”とはデートをするまい!」と強く心に誓った次第である。


おわり




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テーマ:ある日デートにて - ジャンル:恋愛

【2007/07/24 00:49 】
ある日デートにて | コメント(4) | トラックバック(0)
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コメント
はじめまして。
いやぁ~出川最終章までかなりウケながら読ませていただきました♪
ほんとに面白かった!
ご本人からしたらもうコリゴリだとは思いますけど(爆)
【2007/07/24 20:49】
| URL | けん #-[ 編集] |
***************************
けんさん、はじめまして♪

訪問&コメントありがとうございます!

出川、今となると懐かしいです。
きっと彼は純粋な人なんでしょうねぇ。
でも、ほんともうコリゴリです(><)。
この話をすると、
「そんなに受付けないならデートすんなよ!」
とみんなにつっこまれます。
た、確かに!(^^;
【2007/07/24 20:59】
| URL | うめやん #r.Ra6CSg[ 編集] |
思わず拍手ボタンをクリックしたことは言うまでも無いw
【2007/07/24 21:39】
| URL | 真行寺涼子 #-[ 編集] |
**************************
真行寺涼子さま♪こんばんは。

拍手ボタン、あざーす!!(笑)
出川に感謝☆
【2007/07/24 21:49】
| URL | うめやん #r.Ra6CSg[ 編集] |
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